東2館 四連棟

1930年に増築された工場で、専売局の技手・牛島菊之助が設計を担当し、施工は池田組が請け負った。専売局の酒工場時代の建設当初は、紅露酒の倉庫として使用されていた。1952年から1980年にかけては、烏梅酒の醸造作業場として使用。烏梅酒は、梅酒・李酒・烏龍茶酒をブレンドして作られた酒で、当時は台北酒廠の主力商品の一つだったが、その後、生産ラインは南投酒廠へと移された。
この建物の大きな特徴は、4棟が互いにつながっている点にある。壁には断熱性を高めるため中空レンガが使われ、金属製のトラスで屋根が支えられている。格子窓、壁の下部、屋根に設けられた太子楼(通気塔)には通気窓があり、換気が保たれている。現在では外壁一面に広がるツタの植物が印象的な景観をつくっている。
4棟の建物はもともと同じ幅で造られていたが、1985年の金山南路開通にともない、最北の1棟を除いて一部が取り壊され、現在見られる階段状の外観となった。